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【日本株】「異常に暑い夏」とのつき合い方を考える。猛暑関連株4選 | 鈴木一之、次のトレンド銘柄を探る! | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア
日本全国、暑い日が続く
あまりに暑いので、猛暑関連株について再度まとめてみました。
7月に入ったばかりだというのに暑い日が続いています。私が普段働いている東京では7月7日(月)の七夕の日に、気温が35度を超えて今年初めて「猛暑日」となりました。
幼い頃の記憶では七夕の時期はまだ梅雨は明けず、夏の入り口で半そで・半ズボンではあったものの寒い日が多かったように覚えています。それが今では立派な真夏で猛暑日。九州や四国では例年より半月も早く梅雨が明けたそうです。
2025年は6月から全国的にずっと暑い日が続いています。気象庁によれば、2025年6月に真夏日(最高気温が30度以上の日)を記録した地点の合計は、全国で7770を超えたそうです。2010年以降の最高が2022年の5421地点ですから、それを大幅に上回ったことになります。
6月の平均気温は1898年に統計を取り始めて以来の最高になることは確実だそうで、この先も気象庁の「1か月予報」によれば、気温は全国的に高くなる見込みです。このままでは3年連続で「観測史上、最高に暑い夏」となりそうな趨勢です。
日本だけではない、猛暑は人類共通の課題
日本ばかりでなく北半球の諸外国も記録的な猛暑に見舞われています。スペインやポルトガルでは気温が46度を超え、フランスでは暑さで学校が休校となり原子力発電所の運転も停止されました。
地球上の至るところで夏の異常な高温はちっとも「異常」ではなくなり、ごく日常的に猛烈な暑さに見舞われるようになりました。
それにもかかわらず世界最大の経済規模を誇る米国は、トランプ大統領が就任直後にパリ協定から離脱し、環境規制に背を向けています。ここから温暖化ガス排出削減の機運が世界中で急速にしぼんでいるように見えます。
地球環境対策に特効薬はありません。人類は等しく「異常に暑い夏」につき合っていかなくてはならない状況にあります。あらためて猛暑関連株に注目してみます。
衣料、飲料、冷感グッズ…猛暑関連銘柄をピックアップ
コスモス薬品(3349)
九州発祥のドラッグストア。冷感グッズの売れ行き好調。1店舗の規模を大きくするのが特徴で医薬品、コスメだけでなく食品、雑貨類も大量に陳列するのが特徴。「365日毎日安い!」のキャッチフレーズを掲げ、九州から四国・中国、近畿への進出を果たし、今では中部、関東地方にも商圏を拡大。コロナ禍の影響が薄れた3年前からは毎月10-15店もの新規出店を敢行。店舗数は1614店(2025年6月末現在)に達し、この3年間で+400店以上も増えた。ドラッグストアというよりも、コンビニ、専門店、ディスカウント店の顔をあわせ持つ存在。初の売上高1兆円超えは固い。
【図表1】コスモス薬品(3349):週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2025年7月10日時点)
しまむら(8227)
低価格のファッション衣料「ファッションセンターしまむら」を全国で展開する。ひんやりクールな着心地の「FIBER DRY」シリーズが好評。速乾・除湿が受けレディース、メンズ累計で1.2億枚の販売枚数を達成。記念セールを全国で開催。ヒット商品の開発に長け、そこにSNSを駆使したマーケティング、デジタルを活用した在庫管理、店舗のマニュアル運営の徹底と、外部からは見えにくいDX戦略が奏功して出店ペースが再加速している。2030年2月期までの長期計画では売上高8000億円、営業利益率10%を掲げる。
【図表2】しまむら(8227):週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2025年7月10日時点)
ワークマン(7564)
作業服専門店の「ワークマン」からスタートし、今では「ワークマンプラス」「ワークマン女子」「ワークマンカラーズ(「女子」から順次改名)」、「ワークマンプロ」とフランチャイズを中心にジャンルの異なる店舗を次々と展開。炎天下での屋外作業でいまや欠かせないアイテムとなったファン付きジャケットが猛暑ですこぶる好調。気温の上昇に伴って既存店売上高は、4月の前年比+0.1%から、5月+11.4%、6月+15.0%へと大きく上昇した。今後は「カラーズ」を毎年40店ずつ出店する計画。
【図表3】ワークマン(7564):週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2025年7月10日時点)
キリンホールディングス(2503)
アサヒグループホールディングス(2502)と国内トップ争いを続けるビール業界大手。「一番搾り」の旗艦ブランドに加えて酒税法改正をにらんだ新製品「晴れ風」が大ヒット。2024年4月の発売から3ヶ月で年間の販売目標の7割に当たる300万ケースという好調な売れ行き。アルコール離れが広がる世の流れに逆行して、キリンとしては17年ぶりというスタンダードビールとしての定番化に成功した。ファンケルとの資本提携で健康分野の拡大にも力を注ぐ。3%台後半の配当利回りも魅力的。
【図表4】キリンホールディングス(2503):週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2025年7月10日時点)